動きを止めた飛行機の撮影 －伊丹の夜－
私が展望デッキに上がった時，
その日の最終到着便となるB747が目の前を横切っていきました。
カメラの準備が整った時には，
もうエンジンを動かしている飛行機はありませんでした。
静寂に包まれてと言いたいところですが，
空港そのものはまだまだ眠りません。
明日の朝の便となるB747達も，たくさん羽を休めています。
さあ，夜のB747が撮り放題と思ったのですが，
実際にカメラを構えてみると，
どう撮ったらいいのか，イメージがさっぱりと出てこないのです。
昼間の空港では，刻一刻と表情を変える飛行機達が，
私に語りかけてきます。
それを，必死に追いながら，瞬間を切り取っていきます。
でも，夜は時間が静かに流れていき，
まわりの風景も変化せず，
まるで風景写真や静物のスタジオ撮影をしているような感じです。
夜の撮影，
特に飛行機が動きを止めた後の撮影は，
また別のイメージを創造することを求められそうです。
写真は，羽を休めるJALのB747です。
こんなところに，ロゴが貼ってあったのですね。
